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6月号
  疾患Q&A 今回は”清涼飲料水”についてです
清涼飲料水の表示で砂糖、果糖、ぶどう糖などあるけどう違うの?/TD>
夏場は清涼飲料水が欲しくなりますが、その甘さが気になる方も多いでしょう。原材料に表示されている甘味料を見てみると「果糖」、「ぶどう糖」、「砂糖」、「果糖ぶどう糖液糖」などがあります。果糖、ぶどう糖はともに単糖類と呼ばれ、消化されずにすぐに吸収されます。ぶどう糖は直接血糖を上昇させますが、果糖はそれ自体は直接血糖は上げず、肝臓でぶどう糖へ変換されて血糖を上げます。砂糖はぶどう糖と果糖が結合したもので、まず腸内でぶどう糖と果糖に消化されてから吸収されます。一方「果糖ぶどう糖液糖」は「ぶどう糖果糖液糖」「高果糖液糖」などとともに「異性化糖」と呼ばれ、ぶどう糖と果糖が混在した糖のことです。ですから異性化糖は砂糖と異なり腸内での消化は必要ありません。腸内での消化や肝臓での変化というステップが入るか入らないかで血糖の上がりやすさに違いがあり、血糖がすぐに上昇するのはぶどう糖、異性化糖です。ですから低血糖時の対策としてはぶどう糖、異性化糖を含む清涼飲料水が最も適しますが、これらは低血糖時以外は最も血糖を悪化させますので注意が必要です。果糖は低温では甘みが強くなるため清涼飲料水にはよく使用されますが、結局は血糖を上げますし、中性脂肪を上げる原因となりますので注意が必要です。ちなみに一般的な炭酸飲料(1缶350ml)などでは砂糖に換算して35g、角砂糖で約4個分の砂糖が入っていますので注意が必要です。なお最近は以上のような糖ではなく人工甘味料を使用しているものもあります。
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